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体外受精・顕微授精の流れ

STEP1 卵巣刺激

当院の診察では毎回、ホルモン検査と超音波検査を行います。患者さま一人ひとり状態の異なるホルモン値、卵胞径、過去の排卵パターンなどを総合的に評価し、十分成熟した排卵直前の卵子を採取できるよう、最適な採卵日を決定します。

自然周期

排卵誘発剤を全く使用しない方法です。自分自身から出る女性ホルモンが卵胞を発育させます。

低刺激法(マイルド法)

クロミッド周期

クロミッド(排卵誘発剤)を月経周期3日目から採卵決定日まで内服します。
状態により、HMG製剤やr-FSH製剤を併用します。

レトロゾール周期

レトロゾールを月経周期3日目から5日間内服し、卵胞を発育させる方法です。
状態により、HMG製剤やr-FSH製剤を併用します。

各図に利用されているイラストについて

STEP2 採卵

当院で行う自然周期や低刺激法による体外受精では、穿刺する卵胞数が1個~数個のため、麻酔をしないで採卵を行っています。極細の採卵針を用い、患者さまの痛みをできる限り減らせるよう心がけて処置しております。 麻酔をしないことで、副作用の心配もなく、安静が必要ないため、採卵後はすぐに帰宅できます。
痛みがご心配な方には、採卵前の鎮痛剤の使用や局所麻酔などもありますのでご相談ください。

STEP3 媒精・受精

卵子と精子を出会わせて受精させることを「媒精」と呼びます。通常の体外受精と顕微授精の2通りがあります。

体外受精(conventional IVF=cIVF)

採卵にて採取した卵子と、精液処理を行った後の運動性が高い精子を培養液内で一緒にします。
卵子に精子をふりかけるイメージです。多くの精子が協力しあい、卵子の周りにある卵丘細胞を崩します。
最終的に卵子に到達した精子が卵子の中へ侵入することで受精が起こります。

顕微授精(ICSI)

顕微鏡下で精子を高倍率で観察し、状態の良い1つの精子を選んで、細いガラス管(ピペット)を用いて卵子の細胞質内に注入して受精させる方法です。精液所見が不良な男性不妊症の方や通常の体外受精では受精卵を得られない場合に行います。

当院では全例ピエゾICSIと呼ばれる方法で行っています。先端が平坦なピペットを圧電素子によって振動させ卵子の細胞膜に穴を開ける方法で、従来法と比較し卵子への負担が軽減し、正常受精率が上昇しました。
また、当院では紡錘体を観察することができる機器を導入しており、顕微授精に適した時期を同定し、ピペットによる紡錘体の損傷を防ぐことができ、より安全で確実な顕微授精を目指しています。

STEP4 培養

受精卵は、細胞分裂を開始すると「胚」と呼ばれます。
胚は、インキュベーターと呼ばれる温度とガス濃度をコントロールし、体内と似た環境を作ることができる機械の中、専用の培養液で「培養」します。

STEP5 胚移植

胚の着床しやすいホルモン状態と子宮内環境が整った時、胚を子宮内に戻すことを「胚移植」と呼びます。胚移植方法については、患者さまや胚の状態により選択します。

分割期胚移植

受精後 2~3 日の「分割期胚」を移植する方法です。

胚盤胞移植

受精卵を 5日培養し、「胚盤胞」と呼ばれる着床寸前の胚を移植する方法です。

STEP6 妊娠判定

採卵から14日後に血液検査を行い、妊娠の有無を判定します。