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不妊検査

着床不全検査

不育症検査

一般不妊検査

着床不全検査

不育症検査

一般不妊検査

①卵管造影検査

造影剤を用いて、レントゲン撮影を行い卵管の通過性を確認します。

②ヒューナーテスト(性交後検査)

適切な時期に性交渉を行い、翌日子宮頸管粘液を調べ精子の遡上をみる検査です。

③超音波検査

子宮筋腫、卵巣嚢腫などが不妊の原因になることがあります。

④血液検査

感染症検査
HBS抗原、HCV抗体、HIV抗原抗体、RPR定性、TP抗体定性、クラミジア抗体、風疹抗体価

内分泌・不妊関連検査
HbA1C、プロラクチン、TSH、AMH、ビタミンD、亜鉛、フェリチン

一般生化学検査
総蛋白、アルブミン、総ビリルビン、AST、ALT、総コレステロール、尿素窒素、クレアチニン、ナトリウム、クロール

ホルモン値検査
E2、LH、P4、FSH、HCG

⑤精液検査

精液量、精子濃度、運動率、奇形率をみる検査です。精液検査の結果は日々変動するため悪い結果が出た場合でも、再検査をして問題がないこともあります。

反復着床不全
(reccurent implantation failure:RIF)

体外受精において、良好な受精卵(胚)を複数回移植しても妊娠が成立しない状態を「反復着床不全」と呼びます。 様々な基準が提唱されていますが、「40歳未満の方が良好な胚を少なくとも4個以上、最低3回以上の周期で移植したにもかかわらず着床しない場合」とするのが一般的です。
妊娠するためには「受精卵の質」だけでなく、「子宮側の因子」と「受精卵を受け入れる体側の因子」、その3つの因子が全てそろう必要があります。

下記に反復着床不全の原因とその検査法を示します。

反復着床不全の原因 検査
子宮環境の異常
・慢性子宮内膜炎
・子宮内膜ポリープ
・子宮腔内癒着
・帝王切開瘢痕症候群
・子宮筋腫
・子宮奇形
・卵管水腫
子宮鏡、子宮内膜組織検査 子宮内細菌培養検査 マイコプラズマ・ウレアプラズマ核酸同定検査 子宮内フローラ検査 MRI、卵管造影検査
免疫学的異常 ビタミンD(25OHVitD) Th1/Th2比
内分泌疾患 甲状腺検査、糖尿病検査
血栓素因 凝固検査
着床ウィンドウ(WOI)のずれ 子宮内膜受容能検査(ERA)
受精卵の染色体異常 夫婦の染色体検査、着床前遺伝子診断
※当院では、着床前遺伝子診断、Th1/Th2比検査は行っておりません。

子宮鏡検査

直径3㎜の細いカメラを子宮の中に挿入して、子宮内部を直接観察します。生理食塩水を子宮の中に充満させて行うため多少の痛みを感じますが、外来にて行うことができる検査です。検査時間は5~15分程度です。
検査にて子宮腫瘤(子宮内膜ポリープ・粘膜下子宮筋腫)、子宮腔内癒着、子宮奇形、慢性子宮内膜炎などの有無や状態を調べます。

子宮内膜ポリープ

慢性子宮内膜炎

充血・strawberry aspect
炎症が進行すると、イチゴの表面のように全体に発赤した子宮内膜の中に小さな白い点が多数見えます

内膜マイクロポリープ
直径1~2㎜の小さなポリープが局所的に集中して存在します

子宮内膜組織検査

子宮内膜に炎症が存在すると、着床率が低下し、流産しやすくなります。 子宮内膜に菌による持続的な炎症がある状態を「慢性子宮内膜炎」と呼び、 反復着床不全の患者さまの約30~60%、原因不明の習慣流産患者さまの約40~60%に認められるとされます。 基本的に無症状で検査をしないと診断できません。

子宮内膜組織を採取し、顕微鏡で「形質細胞」という細胞をある一定数以上認めると、慢性子宮内膜炎と診断されます。 形質細胞内のCD138とういう物質を特殊染色(免疫染色)することで確認します。

慢性子宮内膜炎に対しては抗菌薬の内服治療を行い、内服終了後10日から14日以上経過してから再び子宮内膜組織検査をすることで治癒の有無を確認しています。 内膜炎治癒後は、着床率、妊娠率ともに改善することが報告されています。

子宮内細菌培養検査
マイコプラズマ・ウレアプラズマ核酸同定検査

慢性子宮内膜炎の原因菌を同定する検査です。原因菌が特定できれば、治療効果のある抗菌薬を選択します。

子宮内膜フローラ検査

子宮内は無菌ではなく、細菌叢(子宮内フローラ)があり、中でも乳酸菌であるラクトバチルス菌が大半を占めています。前述したように子宮内膜炎により妊娠率は低下しますが、善玉菌であるラクトバチルス菌の割合が90%以上存在する群は、90%未満の群と比較して妊娠率、妊娠継続率および生児出産率ともに有意に高いことが報告されています(下表)。

「子宮内膜を採取し、子宮内の細菌の割合を調べる検査が子宮内膜フローラ検査です。次世代シークエンサーという遺伝子解析技術により、一般子宮内細菌培養検査では検出できないごく少量の菌まで検出することができます。子宮内膜組織検査と同時に施行することもできます。

病原菌が検出された場合、適した抗菌薬の内服治療を行います。ラクトバチルス菌の割合が低い場合には、当院ではラクトフェリン内服や乳酸菌膣剤を勧めています。「ラクトフェリン」はタンパク質の一種で、乳酸菌の増殖を促す作用や抗菌作用を持ちます。「乳酸菌膣剤」は膣内に挿入することで、直接子宮内に乳酸菌が生着することが期待できます。

※EMMA/ALICEとは子宮内フローラ検査と同様の検査で、検査会社が異なります。ERA検査と同時に行う際に選択しております。

子宮内乳酸菌が多い群 子宮内乳酸菌が少ない群
妊娠率 70.6% 33.3%
妊娠継続率 58.8% 13.3%
生児出産率 58.8% 6.7%

Moreno et al., 2016. Am J Obstet Gynecol. 215:684-703

ERA検査(子宮内膜受容能検査)
endometrial receptivity analysis

ERA検査
(子宮内膜受容能検査)
endometrial receptivity analysis

子宮内膜が受精卵を受け入れる時期を「着床の窓:WOI」(window of implantation)と呼んでおり、 この時期に胚移植を行わなければ、良好な受精卵でも子宮に着床できません。 近年、原因不明の反復着床不全患者さまの約25%で、この「着床の窓」がずれていることが報告されています。

ERA検査とは、子宮内膜の着床に関連する238個の遺伝子発現を調べ、「着床の窓」の時期を特定する検査です。 胚移植当日の子宮内膜が受精卵を受容可能な状態にあるかどうかを遺伝子レベルで調べ、 最適な時期に胚移植(Personalized Embryo Transfer:pET)を行うことを目的としています。 通常の新鮮・凍結胚移植を施行した群の妊娠率(胚移植あたり)約60%に対し、 ERA検査結果に従って凍結胚移植を施行した群では妊娠率が86%に向上したとういう報告があります。 妊娠・出産経験のある患者さまでも、この着床の窓がずれている場合があります。

検査結果と治療の流れ

検査結果で着床の窓がずれていた場合、胚移植の時期または黄体ホルモン剤の開始時間をずらす(遅らせる・早める)ことで、最適な時期での胚移植を行います。

1.着床の窓が受容期前(Pre-Receptive)

2.着床の窓が受容期後(Post-Receptive)

不育症検査

不育症は妊娠しても2回以上の流産・死産を繰り返して児が得られない場合、と定義されています。初期流産の原因の約70~80%は胎児の染色体異常であり、女性の年齢が上昇すると流産回数は増加することが分かっています。

不育症の原因として胎児染色体異常、抗リン脂質抗体症候群、子宮形態異常、夫婦どちらかの染色体異常、内分泌異常、血栓性素因などがあります。当院では患者さまの状態や経過に合わせて、下記の検査と治療を選択しています。

検査項目
内分泌検査 甲状腺機能検査(TSH) 糖尿病検査(HbA1c)
抗リン脂質抗体 抗CLβ2GP1抗体、LAC 抗CLIgG抗体、抗CLIgM抗体 抗PEIgG抗体、抗PEIgM抗体
血栓性素因スクリーニング APTT、第Ⅻ因子活性 プロテインS活性 プロテインC活性
自己抗体 抗核抗体
染色体検査 夫婦染色体Gバンド法 絨毛・胎児染色体検査
子宮形態検査 超音波検査 子宮卵管造影(HSG) 子宮鏡、MRI